フィギュアスケートの全日本選手権が25日に長野市のビッグハットで開幕する。24日に会場での公式練習が行われ、アイスダンスで3連覇を目指す小松原美里(28)、小松原尊(29=ともに倉敷FSC)組が氷の感触を楽しめた。

夫婦カップルは夫が11月に日本国籍を取得し、今大会はティム・コレトではなく、「小松原尊」の名前で臨む。国内大会では日本名を使用していく方針で、この日の公式練習の際には、初めて会場で「小松原尊」としてアナウンスされた。その声に、尊は「とても幸せだなと思いました。自分の名前を選ぶことはないので、『小松原組』で滑るのは楽しみです」と喜んだ。

美里はビッグハットはシングル時代の全国中学選手権以来だそうで、「久しぶりにきたと思って、エントランスで感動しました。氷がとてもきれい」と初滑りから納得の調整ができた。「NHK杯が終わり、すぐに合宿に移行していたんですけど、いろいろ全然違うアプローチで、もっと精度が上がってきたかなと思います。リズムダンスに力を注いだので、どれくらい点数を上げられるか楽しみにしています」と見据えた。