7年ぶり5回目出場の法政二(神奈川)が、06年大会以来14年ぶりの勝利を挙げた。松江東(島根)相手に第1クオーター(Q)を26-9でスタート。その後も安定した守備と内外からシュートを打ち分ける多彩な攻撃で終始リードを守りきった。

「実は立ち上がりの攻撃はうまくいっていなかったんです。それよりディフェンスが機能したのがいいスタートにつながりました」と佐藤悠真主将(3年)。控え選手が松江東の特徴を徹底分析。個人能力の高さを警戒し、1対1で突破された場合のフォローなど、組織力で対応する実戦練習を1カ月にわたって積んできた。“仮想・松江東”でレギュラー陣の練習相手になったベンチメンバーも全員がコートに立ち、まさに総合力で勝ち取った1勝だった。

同じ神奈川県の桐光学園は新型コロナウイルス感染症で陽性判定者が出たため、開幕日の23日に欠場が決まった。同校の友人に連絡をしたという佐藤悠は「彼らの分も頑張ると伝えました。僕たちは全国大会出場を目標にしてきたチーム。目の前の1試合1試合を大事に戦って、個人的にはベスト8を目指したい」と白星を重ねることを誓った。