18年の覇者で昨年準優勝の岐阜女(岐阜)が3回戦で敗れる波乱があった。

180センチ近い選手が複数いる昭和学院(千葉)の高さに開始から苦戦。前半は36-32と接戦ながらもリードで折り返した。第3クオーターでは一時、16点差をつけて流れをつかんだかに見えたが、第4クオーターに入って追い上げられると、残り1分45秒でついに同点とされ、まさかの逆転負けを喫した。

昨年決勝で敗れた桜花学園にリベンジしての2年ぶりの優勝が目標だっただけに、選手たちのショックも大きかった。試合後に泣き崩れた佐藤果歩主将は「自分たちが今までやってきた練習を試合で出すことができなかった」と、何とか声を絞り出すのが精いっぱい。「1戦1戦勝ち上がっていかなければならないので、来年はその準備をしっかりしてほしい」と残る後輩へ次を託した。

安江満夫監督は「10点差がついて、早く楽になりたいという気持ちがあったのかなあ。いけるところで消極的になった。大事にいきすぎたところがあった。点が取れなかったのが大きい。3回戦で負けたけど、日本一を目指して努力を積み重ねてきた選手たちを誇りに思う。この悔しい思いはきっと下級生につながれていくと思います。また最初からチームを作り直して、出直してきます」と、悔し涙にくれる選手たちをねぎらった。