9年連続10回目出場の正智深谷(埼玉)が、初のベスト8進出を決めた。昨年の全高校総体初戦で屈した九州学院(熊本)に雪辱。前半を33-33で折り返したが、第3クオーター(Q)に29-15と突き放し、貯金を守って逃げ切った。

「どんなにターンオーバーしても、決して下を向かず、諦めずに戦いました。相手のガードもセンターも僕たちより大きいので、平面のスピードで勝負しました」。太田誠主将(3年)は誇らしげに胸を張った。昨夏、九州学院の前線からの激しい守備にミスが続いて自滅した。その教訓を礎に難敵に立ち向かった。

この日もターンオーバーは21を数えたが、選手たちの心は揺るがなかった。太田は相手のエース中野友都(3年)をマンツーマンで追いかけ回した。40点を許したが、シュートの確率を37・5%に抑え込んだ。

攻撃も積極的だった。ボールを奪うと果敢にリングにアタック。第3Qには開始1分過ぎから約6分間で22得点を積み上げて勝利を引き寄せた。この猛攻中、エースの大滝唯人(3年)は左サイドの角度のないポジションから3ポイントシュートを連続で沈めて相手にダメージを与えた。

組み合わせが決まって以来、この日を目標に練習を続けてきた。その結果がチーム初の8強につながった。準々決勝の相手は優勝候補の一角・洛南(京都)。「相手は力も技術も上だと思います。でも、ここまできたらみんなで勝ちたいです」。太田の目が輝いていた。