ショートプログラム(SP)首位発信の横井きな結(ゆ=中京大中京1年)は悔しい3位となった。フリーは5位の95・20点にとどまり、合計は156・97点だった。

攻めた結果だった。1本目でトリプルアクセル(3回転半)に挑んだ。2日前のSP後に「たぶん転ぶ」と話していた通り、転倒してしまったが、投入に迷いはなかった。「練習での成功確率はハッキリ言って0%です。でも武器にしないと。アクセルやめたら(試合を)諦めているのと同じなので、0%でもやると決めていました」と言い切った。

反対に悔やんだのが、終盤の2回転半には予定していた連続ジャンプをつけられなかったところだ。その差で2位を逃し「チョー悔しい。でも、それを成長につなげたい」と持ち前の明るさで語った。

優勝した松生理乃とは同じクラス。「私とは比べものにならなくて、理乃ちゃんには勝てないと思うんでプレッシャーとかなかった」と笑顔を見せつつ「同じくらいのレベルになれるように」との負けん気ものぞかせた。

上位を狙っていた全日本ジュニア選手権は、直前に頸椎(けいつい)を痛めて18位に終わった。「練習では調子が良かっただけに悔しかった」という思いをぶつけたインターハイ。初出場で3位という成績を残した自信を、今後に生かしていく。【木下淳】