競輪界にまた、さわやかなカップルが誕生した。ガールズケイリンの人気レーサー土屋珠里(24=栃木、110期)が、酒井拳蔵(25=大阪、109期)と5年の交際を実らせて来月にゴールインする。

2人は競輪学校(現競輪選手養成所)の同期生で、16年のデビュー後に約600キロの遠距離交際をスタートさせた。

酒井は17年にルーキーチャンピオンレースで優勝。順調にステップアップを重ね、現在はS級で活躍中。土屋もレースにアグレッシブさが増した今年は、優勝2度と急成長。公私にわたって、いい波に乗っている。

昨年はコロナ禍の影響で3カ月も会えない期間があった。しかし、その時間が2人の結婚への思いを加速させた。

「競輪だけじゃなく、何事にも目標に向かって真っすぐ進んでいく姿勢を同業者としても尊敬できた」。酒井の真面目さに引かれた土屋が大阪移籍を決断。今月中に大阪へ引っ越し、結婚準備に入る。5月に婚姻届を出す予定だ。挙式については未定。土屋は現役を続行する。

土屋珠里「もう少し先かなと思っていたけれど、とんとん拍子で話が進みました。結婚したら移籍しようと決めていたので、栃木登録最後のレース(3月高知)で優勝できたことが本当に良かったです。大阪に行っても今までと変わらずに頑張ります」

酒井拳蔵「どんな時も応援してくれ、支えになってくれる。彼女は自分にとってものすごく大きな存在。これからは夫婦としても競輪選手としても、互いに応援し合って歩んでいきます」