バスケットボールBリーグの王者を決めるチャンピオンシップ決勝(横浜アリーナ)の前日会見が28日、オンラインで行われ、2度目のリーグ制覇を目指す東地区1位宇都宮ブレックスの安斎竜三監督は「自分たちのバスケをどう展開していくかが大事。まずはブレックスらしいバスケをしたい」と意気込みを語った。宇都宮はリーグ初年度以来4年ぶりの頂点を目指す。

東地区2位千葉ジェッツの大野篤史監督は、「勝ちたい意欲と、ボールに対する執着心を出したい」と決意を口にした。3度目の決勝進出で初優勝を狙う。

これまで決勝は一発勝負だったが、今季は2戦先勝方式で争われる。安斎監督は「チームの総合力がより大事になる」と解いた。一方の大野監督は、チャンピオンシップはレギュラーシーズンとは「別物」としたうえで、「エナジーを持って40分間戦い、それを2試合続けることが重要」。最後まで強い意志を持ってプレーすることを選手に求めた。

両チームとも、東京五輪代表候補が複数所属する。宇都宮の得点源でもある比江島慎は、対戦相手の千葉について「トランジション(攻守の切り替え)が特徴的なチーム」と分析し、対策として「ディフェンスをしっかりやっていきたい」と話した。

千葉だけでなく日本代表でも司令塔を務める富樫勇樹は、勝負のカギとしてリバウンドを挙げ、「1人ではなく5人で取りに行くこと、そして相手にとらせないこと重要」と語った。