リーグ創設6年目のシーズンが開幕し、昨季西地区1位の琉球が、東地区の強豪A東京に逆転勝ちを収めて白星スタートを切った。

今季から再び指揮を執る桶谷大監督は「選手たちが、僕よりも冷静に40分間プレーし続けてくれた。今日の勝利で、自分たちの進むべき道が示された」とうなずいた。

今年6月に本格オープンした沖縄アリーナでの開幕戦は、両チームが堅い守備を見せ、ロースコアで試合は進行。第3クオーター(Q)途中には15点差を付けられるなど厳しい展開を強いられた琉球だが、終盤を迎えて猛反撃。長身選手をそろえたビッグラインアップで流れをつかみ、第4Qに逆転。最後は粘る相手を振り切った。ドウェイン・エバンスがチーム最多19得点の活躍。昨季のリバウンド王ジャック・クーリーも13得点9リバウンドと奮闘した。

昨季3連覇を逃したA東京は、日本代表候補だったロシター・ライアンや安藤周人、昨季プレーオフMVPセバスチャン・サイズらの獲得に成功した。優勝候補筆頭と目されるその強敵から開幕戦白星を挙げ、桶谷監督は「こういう試合をして、チームとして1つ1つ成長して、幹の太いチームになっていければ」。悲願のリーグ初制覇へ、最高の1歩目を踏み出した。

女子日本代表を優勝に導いたホーバス監督が新たに男子代表監督に就任。注目度がさらに高まる中で、国内リーグの盛り上がりが、バスケットボール人気を定着させていくための重要な要素となっていく。琉球の田代直希主将は、「たくさん取り上げていただき、楽しいゲームにしないといけないという思いはあった」と充実の表情を浮かべた。