ショートプログラム(SP)5位の三原舞依(22=シスメックス)が、フリーでの自己最高点を更新する144・49点をマークし、合計214・95点の4位で、先週のスケートカナダに続く2連戦の2戦目を終えた。

得点が表示されると、SPに続き、「やったー!!」の声を響かせた。スケートカナダで作った自己記録、142・12点を上回った。「大きな歓声や頑張れという声が聞こえて、すごくうれしくて。パーソナルベストも出たので、すごくうれしかった」と喜びを爆発させた。

冒頭のルッツ-トーループの連続3回転ジャンプに始まり、すべてのジャンプで加点を獲得。スピン、ステップも最高難度のレベル4をそろえた。指先まで神経が行き届く繊細な表現に、イタリアのファンも大きな拍手を送った。

2季前は体調不良で1年間の休養を取った。いま、再び世界のトップ選手と戦える位置に帰ってきた。銅メダルのヘンドリクス(ベルギー)とは0・1点差。18年フランス杯の2位以来、3季ぶりのGPシリーズ表彰台にはわずかに届かずも、収穫は十分だった。

「五輪に向けて全日本が代表選考になるので、今以上にいい演技ができるよう、毎日の練習をコツコツ頑張っていきたい」「滑り終わった後に、もっと思い切ってスピード上げて滑りたいと思ったのと、(中野)先生からもそうおっしゃってもらったので、まだまだできる。反省点を考えながら次に生かしていきたい」。22年北京五輪選考会となる年末の全日本選手権へ。その視線はしっかりと目標を見定めていた。