雪辱を許さなかった。東地区4位仙台89ERSが、同6位青森ワッツに77-55で快勝した。チーム最年長シューターの片岡大晴(35)が4本の3点シュート(3P)を含む両軍最多14得点で攻撃陣をけん引。昨季は6戦6勝と好相性の相手から、同一カード初戦で勝利を収めた。21日も青森と対戦する。

チーム一丸で戦った。ここまで12試合出場の沢辺が右膝後十時靱帯(じんたい)損傷、寒竹はコンディション調整で欠場する中、前半から主導権を握った。第1クオーター(Q)序盤にチームで連続3Pを決め、一時7点差に。さらに相手陣内から仕掛ける積極的なディフェンスで簡単には得点を与えず流れを呼び込んだ。第2Q終了間際には、片岡が3Pを決めて、前半を36-24で折り返した。

後半もディフェンスの強度は弱まることはなく、今季最少失点で相手を圧倒。終了間際には19日に選手契約に合意した喜久山が初得点を奪った。藤田ヘッドコーチは「全体を通して仙台らしい試合ができた。けが人が多い中、出ていた選手がハードワークをしてくれた」と総括した。チームは10月の愛媛戦から同一カード2連勝を逃しており、片岡は「明日もしっかり勝てるように準備したい」と力を込めた。【相沢孔志】