パリ・オリンピック(五輪)に向け、新たなメダル候補が誕生だ。予選・決勝11レースの上位10艇が出場したメダルレースが行われ、合計24点で、東京オリンピック(五輪)男子代表の岡田奎樹(25=トヨタ自動車東日本)、同女子代表の吉岡美帆(31=ベネッセ)組が優勝した。

岡田、吉岡組は、メダルレース2位でゴール。全12レースすべてを5位以内という、安定して優秀な成績を納め、パリ五輪への1歩を踏み出した。岡田は「これから世界に向けて、どうチャレンジしていくか」と、すでに視線は世界に向けている。吉岡も「パリで金を取りたいと組み始めた」と、東京五輪で逃したメダルを、パリで獲得する1歩を踏み出した。

セーリングの470級は、東京五輪まで男子、女子の2種目に分かれていた。しかし、24年パリ五輪から男女でペアを組む混合1種目となる。今大会は、その新種目を目指す最初のメジャー大会だった。

470級のパリ五輪の枠は1。まず、23年8月の世界選手権で枠取りに挑む。もし取れなかった場合は、同年の大陸別予選会でアジア枠1を取りに行く形だ。国内の代表選考方法は未定。今大会は、22年アジア大会の代表選考レースも兼ねる。