世界選手権3連覇中のネーサン・チェン(22=米国)が「世界最高プログラム」を再び演じる見通しになった。

20日(日本時間21日)、来年1月の全米選手権に向けたオンライン取材に応じ、「おそらくそうなる」とした上で、ショートプログラム(SP)、フリーともに19-20年シーズンのものに戻すと明かした。SPの「ラ・ボエーム」は世界歴代2位の110・38点、フリーの「ロケットマン」では現在の世界最高点224・92点、さらにその合計335・30点でも世界最高点をマークしている演目のセットになる(いずれも19年GPファイナル)。19ー20年シーズンは新型コロナウイルス禍で20年3月の世界選手権が中止となり、シーズン終盤に両プログラムを披露する場がなかった。

今季はSPでは「エタニティ/ネメシス」、フリーでは「モーツァルト・メドレー」を使用してきた。GP初戦となったスケートアメリカでは3位。平昌五輪で5位に終わって以降続けてきた大会での連勝が14でストップしていた。その後のスケートカナダでは優勝を飾っていた。

北京五輪での選択については「まだ何を滑るかは決まっていない」としている。