バスケットボール界のホープで、特別指定選手として横浜BCに加入した河村勇輝(20=東海大2年)が、Bリーグでの今季初戦に出場。琉球戦で18分39秒プレーして無得点だったものの、4アシスト、3リバウンド、2スチールをマークするなど随所に光るプレーを見せた。

第1クオーター(Q)途中から早くもコートに送り込まれた河村は、スター選手の並里や日本代表の岸本とマッチアップにもひるむことなくプレー。第3Qには守備で貢献し、相手のミスを誘うシーンも見られた。

勝負どころの4Qでもそのままコートに立ち、スチールからの同点シュートをアシストするなど存在感を発揮。8連勝中と好調の琉球にリードされる展開だったが、河村が好リズムをもたらして同点に追い付いた。華麗なドリブルや、ボールに飛び込む気迫あふれるプレーで観客をわかせるシーンもあった。

第4Q途中でベンチに戻る際には、観客から大きな拍手が響いた。その後、4点リードされて残り1分を切った場面で、再びコートに投入された。チームは惜敗したが、好調の琉球を苦しめた。琉球は9連勝とした。

特別指定選手は、大学や高校のチームで活動する若手選手が、所属チームに在籍したままBリーグ公式戦に出場できる制度。河村は福岡第一高時代の2年前は同制度で三遠ネオフェニックスでプレー。大学1年の昨年は同制度で横浜BCに加入して16試合に出場し、1試合平均6・0得点だった。昨季は背番号0だったが、今季は5をつける。