今季3節目の“仙山戦”で後半戦初勝利を収めた。東地区3位の仙台89ERSが同地区5位の山形ワイヴァンズに76-67で勝利し、“仙山戦”3カード連続の白星スタートで連敗を脱した。

チームの大黒柱が復活だ。前節、FE名古屋との第1戦で足を負傷し、第2戦を欠場したジャスティン・バーレル(33)が2試合ぶりのコートで躍動した。第1クオーター(Q)序盤、2-10と不安定な立ち上がりも、豪快なダンクシュートで試合の主導権を引き寄せた。2本のダンクシュートを含むチーム最多20得点、14リバウンドのダブルダブルをマークし、ビッグマンとして存在感を示した。藤田弘輝ヘッドコーチ(HC=35)は「彼はチームのリーダー、兄貴的存在。前節、彼がいなくてとても寂しかったですし、今日戻ってきてくれてすごく心強いです」と信頼を寄せた。

チームに合流して1カ月の寺沢大夢(22)が、年に1度の白石市開催で歓喜の渦を巻き起こした。第2Q、スチールからのレイアップシュートで29-29と同点に追いつき、バスケットカウントでフリースローも決めて逆転。第3Qにはブザービーターとなるディープスリーを沈めて会場を沸かせた。寺沢は「(会場を)盛り上げられてすごいうれしかったです」と笑顔を見せた。

これで今季の仙山戦成績は4勝1敗。寺沢は第2戦に向け「もっとプレッシャーをかけて、大差で勝ちたいと思います」。ホーム連勝で後半戦にいい流れを呼び込む。【濱本神威】