カップルとして初の世界一決定戦に出場している村元哉中(29)高橋大輔(36)組(関大KFSC)が67・77点で発進した。

ツイズルにミスが出て自己ベストの75・87点には及ばなかったものの、しっかりフリーダンス(FD)には駒を進めた。

演技後の国際オンライン取材の、主な一問一答は以下の通り。

-ツイズルにミスが出たが、振り返って

村元 自信を持って落ち着いて。ミスがあった中でも魂を込めて滑りました。

高橋 ツイズルに大っきいミスが出て。自分たちとしては良かったなと思ったんですけど、スコアシート見たら取りこぼしがあったので、そこが響いたのかなと。でも、僕のツイズル以外は良かったと思います。

-原因は

高橋 メンタリティーのところが大きくて…。RDに関しては不安要素が若干あったので。5分間の公式練習でも不安があった。あとは演技として非常に良かったので、きっちり決めないと、という思いがあったのかなと。

-FDへ

村元 リフトを変えたり細かいディテールを変えてきているので。RDとは違ったバレエの世界を、すごいパフォーマンスしたいなと。自分たちが思い描く物語をお客さんに披露したいなと思います。

-「ソーラン節&琴」には日本の魂が入っている感じがする。2人にとって魂とは

村元 難しい。

高橋 あんまり考えてないけど、遺伝子として。派手さだけじゃない。日本の良さもあった。

村元 奥ゆかしさというか。静かに心の中で燃えている感じを出したり、内に秘めている思いだったりをぶつけてる感じです。

-久々の世界選手権

高橋 (シングル時代以来9年ぶりで)久しぶりなんですけど、やっぱりアイスダンサーとして挑んでいるので空気感も違います。久しぶりなんだけど、初めて感というか、不思議な気持ち。アイスダンスを始めて2年になるんですけど、やっと世界のトップチームたちとフルの試合ができるなと。空気感、世界選手権だなと思います。喜びも感じられる。久しぶりと新鮮さと…何か面白いです。

-高橋と出場することについては

村元 5分間練習の時、ダイスケ・タカハシとアナウンスがあって。やっぱシングルスケーターとしての大ちゃん、知っているんだなって。1人のスケーターとしてすごいなと。それが一緒にアイスダンスの世界選手権に出ている。2シーズン目で、後半グループで滑れたのはすごい。今でもたまに、すごい不思議、大ちゃんと滑っているのが。たまにホント、大ちゃんと滑ってるんだって不思議に思ったりします。フリーも滑れるので。大きな目標としては届かない位置かもしれないですけど、練習してきたことを出せれば。

-不安要素と話していたが

高橋 今日、失敗した2個目のツイズルがはまったり、はまらなかったりで。毎回、同じことができていなかった。はまらなかったり。会場に入ってからは悪くはなかったんですけど。

-マリナ(・ズエワ)コーチから言われたことは

高橋 大丈夫? って。パフォーマンスは良かったよ。次、次って。ツイズル以外は良かったので。

-FDでは、どの部分を見てほしいか

村元 ホントに違う世界観なので。所作、手からフリーレッグまで意識して練習してきたので、スケートというよりバレエの舞台という感じで見ていただけるように演じたい。