大勝して1勝1敗のタイに持ち込んだアルバルク東京は、前日から戦列復帰した身長2メートル11センチ、靴のサイズ35センチのビッグマンが存在感を発揮。アレックス・カーク(30)が、18得点6リバウンドで勝利に貢献した。

米国出身で来日5年目。強豪アルバルクに欠かせない大黒柱は、4月下旬に左足裏を痛めた影響で、歩くだけでも痛みを感じる状態が続いた。「終盤の大事なときのけがで、フラストレーションがあった。チームは苦しい状況で、負けると自分も痛みを感じていた」と打ち明ける。

全体練習から3週間離れたが、ぶっつけで臨んだ大一番で奮闘。前日の試合では試合勘が戻り切っていなかったが、1日でパフォーマンスを上げてチームに勢いをもたらした。それでもパビチェビッチ監督は「まだアレックス本来のデキではない。3日連続となる明日の試合は不安もある」と慎重な口ぶり。当のカーク本人は「疲労でいっぱいだけれど、残っているエネルギーを全部出し切る」。気持ちをさらに奮い立たせた。

◆アレックス・カーク 1991年11月14日生まれ。米ニューメキシコ州出身、ニューメキシコ大卒。14年に米NBAキャバリアーズに入団。イタリアや中国、トルコでのプレーを経て17年にA東京入り。学生時代の得意科目は数学、苦手科目は文学。好きな料理はステーキとイタリアンで、東京のオススメスポットはシズラー。宝くじが当たったら「バスケットボールチームのオーナーになる」。