北京オリンピック(五輪)のスピードスケートで金メダル1つ、銀メダル3つを獲得した高木美帆(28=日体大職)がナショナルチーム(NT)を離脱し、オランダ出身のヨハン・デビット・コーチと新チームを結成し、二人三脚で現役生活を続行することを決めた。

16日に都内で記者会見を行い、「今年からナショナルチーム(NT)ではなく、個別として、ヨハンと活動していくことを決めました。最後に出てくる気持ちがヨハンとまだ滑りたいという気持ちでした」と説明した。

同コーチは15年に来日。所属の垣根を越えて一体で鍛えるために日本連盟が14年に創設したNTの強化を託され、北京五輪までヘッドコーチを務めていた。

7年を超える師弟関係で、高木は大きく成長した。短距離から長距離まで、世界でも類を見ないオールラウンダーとして滑り続けてきた。

高木は言う。

「北京が終わり、やりきった感を感じる中で続ける意味を考えた時に、ヨハンと過ごす時間は大きく、スケート人生以外にもたくさんの気付きを与えてくれると感じてます。NTが発足して8年、ずっと活動させて頂きましたが、1つ私の中で北京が終わり、また1歩外に出て良いのかなと。将来的にNTと他のチームが競い合いながらスケート界が活性化する未来があれば良いなと考えています」。

拠点は国内、同コーチが住むオランダでの練習を考えている。会見にオンラインで参加した、同コーチは「世界で一番強いチームを作りたい」と掲げた。

4月に現役続行を決めて2カ月。「新しい挑戦にはなるけど、最終的な理由として速く滑りたい、スケーターとしての速くなりたいという気持ちはぶれずに取り組んでいきたいと思います」。前を見て、覚悟を持って誓った。

◆高木美帆 たかぎ・みほ。1994年(平6)5月22日、北海道生まれ。5歳からスケートを始める。09年バンクーバー五輪でスピードスケート史上最年少の五輪日本代表に。18年平昌五輪団体追い抜き金メダル、1500メートル銀メダル、1000メートル銅メダル。22年北京五輪は1000メートルの金を含む4個のメダルを獲得した。164センチ。