日本(世界ランク7位)は、8日カナダ戦(同14位)に勝てば上位8カ国(16カ国中)による決勝大会(20日開幕、イタリア・ボローニャ)進出が決まる。

初戦となった6日のオーストラリア(同35位)は、セットカウント3-1(25-18、25-15、23-25、25-19)で勝ち、通算7勝2敗。8強進出に王手をかけても、選手たちに浮かれた様子はなかった。

サービスエース6本を含む最多24点を挙げた西田有志(22)は、勝利の余韻に浸る間もなく真剣な表情でこう語った。

「(失った)3セット目にスパイクミスが目立ってしまった。もう1回、ギアを入れなおす必要がある。次、こういう試合をしていたら、今後はこういう(勝てる)展開にはならない。この内容ではまだまだ上にはいけない」

西田に続く18得点の石川祐希主将(26)も、すぐに課題に目を向けていた。

「(オーストラリアは)世界ランキングが僕たちよりも下にいるので、絶対に負けるわけにはいかなかった。サーブが走っている時は取れているが、サーブミスがある時、第3セットを取られてしまっている。修正して次に臨みたい」

結果は世界ランクに反映されるため、好調の日本は大会前の11位から7位まで浮上。今後の戦いが、24年パリ五輪の出場にも関わる。

日本を率いるフィリップ・ブラン監督は「日本より(世界)ランクが下のチームに負けると、ポイントを失ってしまうことになる。多くの選手に準備をさせ、試合に出させてやりたいが、バランスを考える必要がある」と指摘する。

今後も勝利を求めながら、選手層を厚くする必要がある。

コロナ禍の影響で国内で国際大会が開催されるのは19年W杯以来となる。

有観客で行われる大阪大会の日本戦のチケットは既に完売。人気急上昇の男子日本代表にとって、世界の上位を目指す戦いが続く。

 

【日本の今後の日程】

◇8日カナダ戦(世界ランク14位)

◇9日ドイツ戦(同16位)

◇10日ブラジル戦(同2位)

※会場は全て丸善インテックアリーナ大阪

 

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