女子15人制日本代表「サクラフィフティーン」(世界ランク12位)が初対戦の南アフリカ(同13位)から初勝利を挙げた。

5年ぶりの国内テストマッチで、最高のスタートを切った。前半9分、フランカー斉藤聖奈(30=三重パールズ)のトライで先制。前半は体格で勝る相手に2PGを献上し、5-6で折り返したが、後半に真価を示した。

一進一退の攻防が続いた24分、斉藤が再び右中間のラック際を突いて逆転トライ。6点リードの29分には途中出場のCTB山本実(25=三重パールズ)のPGで駄目を押した。元15人制男子日本代表で東芝でも活躍した松田努氏(52)を父に持つFB松田凜日(20=日体大)は通算3キャップ目ながら、攻守両面で存在感を発揮。プロップ南早紀主将(26=横河武蔵野)は「1戦目で本当に大事な試合。苦しい時間帯がある中で、後半に入ってきたメンバーがモメンタム(勢い)を作ってくれた。勝ち切れて良かった」と冷静な表情で喜んだ。

「サクラフィフティーン」は5月、敵地で当時世界ランク5位のオーストラリアから歴史的な初勝利。秋のW杯ニュージーランド大会に向けて、上り調子で国内でのテストマッチ4試合に臨んでいる。次戦は30日、埼玉・熊谷ラグビー場で南アフリカとの第2戦に臨む。