【ニューヨーク=吉松忠弘】第9シードでダブルス世界13位の柴原瑛菜(24=橋本総業)が、力尽きた。エイジア・ムハンマド(米国)とのペアで、第5シードのジュリアナ・オルモス(メキシコ)、ガブリエラ・ダブロウスキー(カナダ)組と大接戦を繰り広げたが、3-6、6-3、6-7で敗れた。青山修子(34)組も敗退した。

柴原が「勝てる試合だった」と言うように、チャンスは何度もあった。しかし、その度に、緊張からかミスが出た。特に、最終セットのタイブレークで、柴原は2本のダブルフォールトを犯した。「すごく残念」。勝敗を決めるタイブレークで、2本のダブルフォールトは大きく行方を左右した。

しかし、昨年まで、青山とのペアで、徹底的にダブルスの動きや戦略をたたき込まれた。この日の試合の4人の中で、柴原の動きは、十分に世界のトップレベルだ。それだけに、この日の敗戦はもったいなかった。

一般で、残る日本勢は、柴原の混合ダブルスだけだ。混合は、ダブルスの世界ランキングには、何の影響もしないため、「楽しく、男子にチャレンジする気持ちでできる」。世界ランキングはつかないが、男子に対抗できるのは大きな自信になる。全仏に次ぐ、今季混合2度目の優勝に向け集中だ。

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