2年ぶりの全日本選手権出場を目指す吉岡詩果(19=山梨学院大)が首位発進した。

冒頭のダブルアクセル(2回転半)、3回転ループ-2回転トーループを成功させて54・28点。演技後半の3回転トーループは回転不足で出来栄え点(GOE)も減点となったが「朝の練習が結構ひどかった。朝に比べたら(良かった)、という感じです」と振り返った。

昨季は右足首付近の疲労骨折に悩まされ、10月下旬の東日本選手権後に約1カ月半、氷から離れた。その後の1カ月間もスケーティングだけを磨く日々を過ごし、22年に入ってから徐々にジャンプを再開。4月からフリップ、ルッツなどを取り戻していったという。

この日はジャンプの構成を落とし、大会後にルッツやフリップなどを組み込む準備を始める意向という。

「昨季はうまくいかないシーズンだったけれど『今季は昨季と同じようにはなりたくないな』っていう気持ちが大きい。今季はケガをしないで、挑戦して、自分の合わせたい試合で、満足できる演技ができるようにしていきたいです」

フリーは25日。復活を目指すシーズンが、本格的に幕を開けた。【松本航】