女子の18年グランプリ(GP)ファイナル女王で、昨季は右足首疲労骨折のため全休した紀平梨花(20=トヨタ自動車)が2季ぶりに競技会復帰した。昨年4月17日の世界国別対抗戦(大阪)フリー以来525日ぶりの実戦で56・69点の6位発進。高難度ジャンプを封印して完治と12月の全日本選手権(大阪)出場を狙う。北京五輪に出た河辺愛菜(17)は4位、松生理乃(17=ともに愛知・中京大中京高)が首位通過した。

 

○…全日本選手権のシードを持つ河辺は4位発進となった。3回転ルッツ転倒で連続ジャンプにできなかったが、終盤の3回転フリップに3回転トーループをつけきった。回転不足なども響き、58・59点に「完璧な演技をしたかった」と悔しげな表情。今大会は自らの意思で出場を決め「もう1回試合でフリーをしたかった。不安があるままGPシリーズに行きたくない」とフリーで課題を克服する。