元職員による横領を公表しなかったことが問題化している日本バドミントン協会が、日本オリンピック委員会(JOC)へ提出する最終報告書をまだまとめられていないことが3日分かった。

先月22日に行われた臨時理事会後の報道対応で、協会側は9月中には報告書をJOCに届けたいとしていた。この日に取材に応じた協会幹部は、提出が遅れている理由を「報告書をまとめる担当者が体調不良のため」と説明。来週以降にずれこむ可能性も出てきた。

同協会は今年3月、元職員による約680万円の私的流用などがあったことを公表。内部調査結果をJOCに提出したが中立性が不十分とされ、新たな第三者委員会の設置と再調査を求められた。

その第三者委員会の調査報告書には、協会幹部が私的流用問題の隠蔽(いんぺい)を主導したとの記載があるとされる。日本協会は現時点でその内容を一切明らかにしていない。また臨時理事会で決まった処分や対応策の公表についても、JOCへの報告書提出後としている。