柔道男子73キロ級の五輪2連覇王者、大野将平(30=旭化成)が8日、奈良・天理市内で取材に応じ、日本代表に選ばれたグランドスラム(GS)東京大会(12月3日~東京体育館)に出場する意思を明言した。自階級の試合に出場するのは東京五輪以来約1年4カ月ぶり。先月末の講道館杯には出場しなかった中で「選ばれたということは求められている証拠。応えたい」と、おとこ気を口にした。男子代表の鈴木桂治監督は「金メダルに近い」と選出理由を説明し、あとは本人の決断が注目されていた。

2連覇を遂げた後、今年4月に体重無差別の全日本選手権に出場した以外は公式戦の畳に上がらず。6月のGSウランバートル大会は「コンディション不良」で出場辞退し、杭州アジア大会(中国)も来秋へ延期となっていた。【木下淳】