恒例のトークショーが開演前に行われ、アイスダンス6位の村元哉中(29)高橋大輔(36)組(関大KFSC)と、小松原美里(30)小松原尊(31=ティム・コレト)組(倉敷FSC)が対談した。

まずは「チームココ」の小松原組が登場し、舞台となった北海道を尊が満喫したことを明かした。

「今回は初めてで、いろいろな面白いことがあり、とても楽しかったです。山で育ったので『本物の魚だなあ』と。おいしかったです。マグロ大好きで毎日、食べてました」

美里は「私はキノコをたくさん食べました。お肉や魚を食べない人なので」。彼女は、肉や魚、卵などの動物性食品を取らない「ビーガン(完全菜食主義者)」として知られている。

続いて「かなだい」こと村元、高橋組が登場。運動量が求められるダンスを2日間で全うし、高橋は「足にきました。後半、バテてしまいました」と苦笑い。一方で「リアルなパートナーとして(フリーダンス)『オペラ座の怪人』をできて。なかなかシングルとは違いましたね」と語った。

村元は「シングルの時に大好きなプログラムで、アイスダンスで一緒に滑れるとは夢にも思わなかった。新しいファントムでしたね」と手応えを口にし、司会から「クリスティーヌはどうでしたか?」と振られると、高橋は「クリスティーヌでしたよ」と笑顔を見せた。

お互いへの質問コーナーでは、ココが、かなだいに「アイスダンスの一番好きなところは?」と聞いた。

高橋 すごく難しいなあ(笑い)。昔からアイスダンス好きだったんですよ。小さいころはテレビでアイスダンスを見るのが楽しみで。本当に近い距離で絡み合って、転ばないスケートで。あとは世界観をつくり上げるところですね。

村元 私も世界観。2人でしか、つくり出せないものがある。プラス衣装ですね、男女でマッチして。

かなだいは、ココへ「どっちがリーダー?」と尋ねた。

尊 美里は長くやってましたけど、自分はシングルからアイスダンス(に転向)。最初は『これはどう?』とか聞いていて、最初は美里がリーダーでした。でも今は一緒に頑張っている感じですね。

美里 私も全く同意見です。一緒に決めます。どちらが主導権というか2人で同じ船に乗っているので、1人だと考えていただければ。

これに高橋が「ティムがシングルからは一緒だなと思いながら聞いていて、自分も前は哉中ちゃんに引っ張ってもらっていたけど、今はお互いに。でも、勝手な予想だけどリーダーは美里ちゃんかなと思ってた」と、同郷岡山の後輩、美里と笑い合った。

この後、大会の最終日を彩るエキシビションの第1部が開演した。【木下淳】