ショートプログラム(SP)5位の壷井達也(19=シスメックス)が、ノーミス演技に納得の右拳を握った。フリー、合計ともに自己ベストを大幅更新した。

冒頭の4回転サルコーかやトリプルアクセル(3回転半)-1回転オイラー-3回転サルコーの3連続ジャンプなど全て成功。リンクサイドのグレアム充子コーチも大喜びの演技でフリー166・08点、合計244・90点をマークした。

銅メダルに輝いた今年4月の世界ジュニア選手権(タリン)のフリーを11・41点、合計を11・08点も高く塗り替えた。

演技後の主な一問一答は次の通り。

-振り返って

ショートのサルコーのミスが、すごい悔しかったので。しっかり修正できたことと、世界ジュニアより、大幅に自己ベストを更新できたので。今大会の目標は達成できました。

-同じ所属の三原舞依選手が2連勝でファイナル進出を決めていた

チームメートとして普段一緒に練習させていただいている先輩が、直前に結果を出して、すごく刺激になりましたし、自分も、もっともっと上を目指してファイナルとか争える選手になりたいと思いました。イギリス大会から短い期間でしたが、調整の成果というものをこうして目に見える形で出せた。タイトなスケジュールの中でも調整できるよう、今後も頑張っていきたいです。

次戦は年末の全日本選手権(12月21~25日、大阪・東和薬品RACTABドーム)に出場予定で「また今日のように喜びを爆発させたい」と笑顔。表彰台にはわずかに届かなかったものの、シニアのGP初年度で今大会4位、第4戦英国大会5位と上々の経験を積んだ。(エスポー=松本航)