2回戦から登場の開志国際(新潟1)は、優勝6回を誇る仙台大明成(宮城1)に82-65で快勝した。PF武藤俊太朗(3年)が22得点と奮闘。13リバウンドも奪い、ダブルダブルの活躍で3回戦進出に大きく貢献した。

スタミナの消耗が激しくなる最終の第4クオーター(Q)で、開志国際の武藤は底をつきかけたパワーを振り絞った。第3Q終了時点で58-47と安全圏には程遠い展開。そんな苦しい状況を打開したのが武藤の連続加点だった。61-49からは7連続得点。最終Qには11点を奪い、快勝への道を作った。「前半(第1、2Q)は休憩をもらっていたから。後半は自分の番」と表現したが、プレータイムはチーム最長の39分22秒。コートに出ずっぱりだった。

年代別代表歴に十分見合う活躍。6月はU16アジア選手権(準優勝=カタール)、8月にはU17ワールド杯(14位=スペイン)、10月の3×3バスケットのU17アジア杯(優勝=マレーシア)でも代表入りし、外国人選手のパワーバスケットを体感した。「大きい相手と戦うには泥くさくプレーすることが必要」と目立たないところでも手を抜かない大事さを実感。だからこそ、リバウンドにも集中した。13リバウンドは202センチのナイジェリア人留学生、バシール・ファイサルモハメッド(3年)と並ぶ最多タイだった。

第1関門の強豪、仙台大明成戦を快勝で通過した。冬の舞台は、準優勝に終わった夏のインターハイの悔しさを取り戻す戦いだ。「1試合目からプレッシャーのある試合を経験すれば、波に乗りやすい」と武藤は全国頂点に視線を向けていた。【涌井幹雄】

◆テレビ放送 男子決勝は29日午後1時からテレビ朝日系で、女子決勝は28日正午からBS朝日でともに生放送

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