宇都宮ブレックスがA東京に今季3敗目を喫し、年内最後のホーム戦を白星で飾ることはできなかった。

 

10月にホームで2連敗した相手に対し、序盤は主導権を握った。遠藤祐亮(33)の3点シュートなどで開始5分で13ー5と8点リード。しかし、その後の攻撃が続かない。第1クオーター(Q)を18-22で終えると、第2Qでさらに点差を開けられた。

 

この日は強みであるはずの守備に甘さがあった。A東京に3点シュートを11本も決められた。試合前までA東京の3点シュート成功率は、B1最下位の29・8%。それがこの日は成功率68・8%という高さ。特に安藤には6試投で5本も決められた。

 

最終的に13点差をつけられたが、これまでの成功率近くに抑えることができたら、結果は違っていた。ジョシュ・スコット(29)は「あれだけ決められると、われわれが完ぺきなバスケをしないと勝ち目はない」と脱帽。町田洋介ヘッドコーチ代行(39)も「安藤選手に簡単に許してしまった瞬間があった。守備面の遂行力に課題がある」と振り返った。

 

エース比江島慎(32)を体調不良で欠くここ6戦で1勝5敗。今季通算も11勝13敗で、借金を背負ったままの年越しが決まった。佐々宜央(さっさ・のりお)ヘッドコーチ(38)は2試合続けて体調不良で不在。町田代行は「後半は39-39で最後まで粘りをみせられた」と前を向くが、乗り切れない昨季の王者。信州との年末年始で、浮上のきっかけをつかみたい。