前回大会3位の新添左季(26=自衛隊)が初優勝した。

決勝でジョバンナ・スコッチマロ(ドイツ)と対戦し、得意の内股で技あり。足を引っかけてタイミングを探り、一気にはね上げて畳に投げつけると、そのまま抑え込んで合わせ一本。念願の頂点に立った。

初戦の2回戦から5試合に勝利。準々決勝で19年大会女王のマリエブ・ゲイエ(フランス)に指導3の反則勝ちを収めた。昨年12月の世界マスターズで敗れていた難敵に借りを返し、準決勝では2連覇中だったバルバラ・マティッチ(クロアチア)に試合終盤の小外刈りで技あり。過去2勝と相性のいい相手に優勢勝ちして初の決勝に進むと、もう勢いは止まらなかった。

この階級を日本勢が制するのは18年の新井千鶴以来4大会5年ぶり。その新井が21年東京オリンピック(五輪)の金メダルを花道に引退し、同年の世界選手権で銀メダルを手にした大野陽子も現役から退いた。

第一人者が不在となり、全日本柔道連盟は最重要の強化階級と位置付け。昨年の本大会には田中志歩と新添の2人を派遣した。特に新添は全日本選抜体重別選手権で初戦敗退しながら、殻を破ることを促されての選出。170センチの長身が昨年3位に続き、期待に応えた。

これで来夏のパリ五輪代表にも前進した。