昨季の4大陸選手権と世界ジュニア選手権を制した三浦佳生(18=オリエンタルバイオ/目黒日大高)が、異例の“1日2ショートプログラム(SP)”を完走した。
午前のげんさんサマーカップ(滋賀県立アイスアリーナ)に続き、午後は別会場で開幕した木下トロフィー争奪大会でショートプログラム(SP)に出場。91・60点をマークした。午前の演技では91・84点を記録しており、“ダブルヘッダー”の平均は91・72点となった。「キツイっす」と打ち明けつつも「そんなに崩れてはいない」と手応えを得た。
1試合目と同様、冒頭の4回転サルコー-3回転トーループを皮切りに、続くトリプルアクセル(3回転半)、3本目の4回転トーループを着氷させた。疲労をにじませつつも、今季の新SP曲「This Place Was A Shelter」を滑りきった。
“大会ハシゴ”に、先に滑走した佐々木晴也からは「バケモノやん」と声をかけられた。自身でも初となるチャレンジ。「日程が同じだった。とりあえずやってみよう」と出場を決めた。
周囲からは驚きの声があがる中、本人はいたって冷静に1日を振り返る。
「キツイんですけど、1試合目は朝早くて起きてからそんなに時間がたっていない状態で、フルパワーで跳べるような感じではないので、その時にどう跳べるかを感じたり。2試合目はいつもほどではないですけど、足は疲労がたまっているので、その中でどう動きをよくするかだったり。1試合目と2試合目の間が3時間くらいだったので、その間にどういう運びでケアやウオームアップをするかを学びました」
海外試合や公式練習から本番への流れを想定したうえでの挑戦だった。
「今までの自分は脳筋だった。やるかやらないかの2択ですみたいな感じだった」。そう思うからこそ、今季は自分を見つめ、頭も体もフル回転させていく。
「オフアイスから見直して、今日であれば動きや食事などをいろいろ考えながら、ちょっとずつ自分の中で『これがいい』というものを見つけ出せている」
目標の日本選手権Vと世界選手権メダル獲得へ。異例のシーズンインには、飛躍への決意が込められていた。【藤塚大輔】


