【アレン(米テキサス州)=阿部健吾】シニア参戦2季目の壷井達也(20=シスメックス)が72・57点を記録した。

冒頭の4回転サルコーで転倒。午前の練習で感触をつかんでいただけに「だいぶ悔しいです。踏み切った時にタイミングがうまく合わなくて、良い感じの浮き上がりが得られずに回ってしまったかな」と顔をしかめた。

それでも直後のスピンで「1回リセットした」と切り替えると、トリプルアクセル(3回転半)、ルッツ-トーループの連続3回転と立て直し、ミスを引きずらなかった。

昨年のGPシリーズで自分の立ち位置を知れた。2戦に出場して、4位と5位。芽生えたのは悔しさよりも手応えだった。「自分が戦えるんだっていう気持ちは得ることができました。ただ、世界のトップの選手、まだまだ本当に上がいるなっていうのは実感させられたので、そこに追いつくためにこの1年、頑張ってきた」。前日の公式練習後に決意をにじませていた。

フリーは21日(同22日)に行われる。

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