昨季の全日本ノービス選手権覇者の上薗恋奈(13=LYS)がジュニア1年目で表彰台を射止めた。

ショートプログラム(SP)6位からフリーは2位の125・56点、合計186・51点で銅メダルを手にした。

冒頭のルッツ-トーループの3回転の連続ジャンプは、持ち味のスピードに乗ったまま飛び幅も際立った。加点をつけて勢いに乗ると、指導する樋口美穂子コーチ振り付けの作品を氷上に刻んでいく。曲が変わってリズムが転調すると、緩急を操る演技で終盤まで滑り抜いた。得点が出ると、笑みがこぼれた。

「自分の魅力を出すっていうのがやっぱり大事かなと思うので、そこを出せたんじゃないかな」。力を入れる表現面を意識した。樋口コーチに演技前に「できることは全部やってきたので、できるよね」と送り出され、期待に応えてみせた。