明大が100周年となった早大との伝統の「早明戦」を制し、6勝1敗で2位となった。定期戦通算成績を42勝55敗2分けとした。

前半4分、中央のペナルティーでPGを狙わず、左ラインアウトからのモールを選択。FWが前へ押し込むと、フッカー松下潤一郎(4年=筑紫)が狭いサイドに飛び込んで先制トライを挙げた。同17分にCTB平翔太(2年=東福岡)のPGでリードを8点に広げると、23分にも左ラインアウトからモールを押し込んで松下がトライ。前半で27-3と主導権を握った。

後半も6分にSO伊藤耕太郎(4年=国学院栃木)が相手キックのチャージからトライを挙げ、先手を奪った。終盤は早大の猛反撃で5トライを許したが、最後は押し返して逃げ切った。

対抗戦2位を決めた明大は、全国大学選手権で23日の準々決勝から登場。5勝2敗で3位の早大は、17日の3回戦で法政大(関東リーグ戦3位)と対戦する。勝利すれば23日に京産大(関西1位)と、1月2日の準決勝進出を懸けて戦う。

◆展望 対抗戦の全日程が終了し、11月19日に開幕した全国大学選手権の3回戦以降の組み合わせが確定した。優勝候補筆頭は3連覇が懸かる帝京大(関東対抗戦1位)。強力FWが健在で大崩れせず、日本一を知るメンバーも数多く残る。追うのは明大(同2位)早大(同3位)東海大(関東リーグ戦1位)と、前回4強の京産大(関西1位)、天理大(同2位)の5チーム。来年1月2日の準決勝を懸けた23日の準々決勝で、今季の東西の力量差が測れそうだ。早大と明大が互いに勝ち上がった場合、その準決勝で再戦する。