2大会連続メダルを目指した日本(世界ランキング3位)が、大会10連覇中の中国(同1位)に屈した。

0-3で敗れ、57年ストックホルム大会以来、67年ぶりとなる中国からの勝利はつかめなかった。

第1試合は世界ランク33位の松島輝空(16=木下グループ)が、同1位の樊振東から第1ゲーム(G)を先取。ロングサーブを主体とし、初対戦の相手を苦しめたが、1-3で敗れ「戦える実力には来ている。最後の1本を粘ってきたり、どんなボールを打っても相手が変わってきた」と振り返った。

第2試合はエースで世界ランク9位の張本智和(20=智和企画)が、同2位の王楚欽に1-3で屈した。第1Gを奪ったが、第2G以降は「相手の修正が早かった。どんどん地力の差が表れた」と厳しいサーブなどに苦しめられた。

第3試合は世界ランク73位の篠塚大登(20=愛知工大)が、同3位馬龍に1-3で敗れた。

7月開幕のパリ五輪(オリンピック)に出場する張本、篠塚の2人と、初出場で16歳の松島が挑んだ真っ向勝負。2年に1度の大舞台で現時点の差を知り、張本は「本当にパリを終えた時に、生活も、卓球も、後悔しないようにしたい。卓球選手の前に1人の人間。卓球以外の部分を、どう使うかが大事だと思います」と五輪本番を見据えた。