ノルディックスキーのW杯ジャンプ男子は1日、フィンランドのラハティで個人第23戦(ヒルサイズ=HS130メートル)が行われ、22年北京五輪ノーマルヒル金メダリスト小林陵侑(27=チームROY)が127メートル、131メートルの合計254・9点で2戦連続の3位に入った。通算64度目の表彰台で葛西紀明(51=土屋ホーム)の記録を抜いて日本男子の歴代単独最多に立った。4季ぶり海外W杯参戦の葛西は38位だった。

小林陵は師と仰ぐ葛西とともに臨んだ試合で64度目の表彰台に立った。「ここ数年ずっといいところで戦えているので、積み重ねてこられたことはすごくいい」と素直に喜んだ。今季13度目のトップ3。安定した力で記録更新を果たした。

1回目は不規則な風を受けて8位と出遅れたが、2回目はヒルサイズを越える大飛躍。「内容は引き続きそんなに悪くない」と手応えを口にした。個人総合制覇2度、22年北京五輪では金、銀メダルを獲得。昨季までの所属先の師匠だった葛西が44歳で到達した表彰台の回数を27歳で超えてみせた。最高の恩返しを受けた葛西からは「陵侑はこれからもたくさん表彰台に乗る。今は逆に教えてくれという気持ち」とたたえられた。

個人総合優勝争いで首位のシュテファン・クラフト(オーストリア)がこの日は49位に終わり、W杯得点を上積みできなかった。総合2位の小林陵は3度目の頂点へ「まだ200点差以上あるが、何が起こるか分からない。あと9戦あるので、面白い戦いを見せられたら」。ライバルの背中がはっきり見えてきた。