2大会ぶりの五輪出場を目指す今井月(23=バローHD)が、ハプニングを乗り越えた。

予選は最終6組で泳ぎ、全体4位の2分26秒78で準決勝進出。2つ前の4組目が始まった時に「シリコンキャップ」を頭に被ると、破れてしまったという。

「遠い方の更衣室に荷物があったので、そこに取りに行ったらなくて、控え(室)にまで行ったらあって…。本当に終わったと思って…。むっちゃ(心臓が)バクバクしながら『落ち着け』と思って、レースに行きました」

この日は予備を「1枚持ってきていた」といい、事なきを得た。予選を終えて「スピードもちゃんと出ているなと確認できましたし、200(メートル)をメインにやってきたので(19日に5位となった100メートルへの出場は)邪魔にはならなかったです」とレース内容は順調という。取材後は「もう、本当疲れた…」とポツリ。苦笑いして引き揚げた。

全体トップは100メートルで五輪切符をつかんだ鈴木聡美(33=ミキハウス)。2分25秒80とし「最後の50(メートル)で『予選だから』というワードが浮かんでしまって、最後の5メートルで自分に負けてしまった泳ぎになった。そこは良くなかったけれど、それでも25秒台で泳げたのは今までの練習が生きている」と手応えを得た。

準決勝は21日午後7時6分、決勝は22日に行われる。