日大3年の寺門弦輝(イトマン東京)が、鮮やかな追い上げで初の五輪切符をつかんだ。

ラスト50メートルで大学の先輩の本多をとらえ、派遣標準記録をクリアする1分54秒07で先頭フィニッシュ。「乱視も入っていて視力が良くないので、見間違いかと思ったけれど、よく見たら合っていたのでうれしかった」。五輪切符獲得を確信すると、涙を流して喜んだ。「昨日の時点では代表に届くと思っていなかった。今日は切り替え、結果よりもレースを最大限楽しむことを心がけた」。パリ五輪に向けて「限られた人しか出られない大舞台。楽しむ気持ちで頑張りたい」と意気込んだ。