5季ぶりにプレーオフ進出を果たしたレギュラーラウンド(RR)6位の東レアローズが、ベスト4進出を決めた。

ファイナルステージ開幕戦となった準々決勝で、連覇を目指す同3位のウルフドッグス名古屋と対戦。RRでは2勝2敗と星を分け合っていた相手に3-2(25-22、24-26、25-23、23-25、15-12)のフルセットで勝利し、準決勝へ駒を進めた。

お互いに1歩も引かない一進一退の攻防を繰り広げながらも、最後まで高い集中力を維持した。セットカウントを取り合い、2-2で迎えた最終第5セット(S)。前半に2度の3連続得点で一気呵成(かせい)に攻め立てると、マッチポイントからリーグ得点王のクリスティアン・パダルがスパイクを決め、勝負を決めた。

代表OHの富田将馬が、チーム2位の16得点でけん引。「(シーズン終盤まで)ずっとヒリヒリした戦いをやってきた。(名古屋より)プレッシャーのかかった試合を戦ってきた分、有利だったのかな」とかみしめた。

RR最終戦でPO進出を決めた東レ。代表MBの高橋健太郎が「失うものはなにもない」と話した下克上のメンタルで、7季ぶりの優勝を目指す。24日は、同2位のサントリーサンバーズと対戦する。