ベルテックス静岡(西地区5位)が貴重な1勝を挙げた。ホームで迎えた首位滋賀レイクスとの2連戦初戦に94-82で快勝。

今季4戦全敗の難敵相手に、序盤こそ一進一退の攻防も、終盤は堅守速攻でリードを広げて12点差で勝ち切り、クラブ最多入場者数を更新する3435人の観客を沸かせた。ファクンド・ミュラー監督(50)は「すごくうれしい。良いディフェンスができ、いい試合になった」と興奮気味に勝因を語った。

第1クオーター(Q)開始直後から点の取り合いとなり23-26。第2Qの開始31秒、PG山田安斗夢(26)の鮮やかな2点シュートで口火を切ると、C兼PFジョン・ハーラー(24)とSGトーマス・ブロープレー(32)が躍動。2人の外国人選手の活躍で23-14と逆転に成功した。6点リードで迎えた第3Qは勢いそのまま、13点差までリードを広げると、相手に疲れの見え始めた第4Qも、堅い守りで相手を抑え、見事に逃げ切った。

終盤を迎えたリーグも残り10試合。現在5位(22勝28敗)のチームは、今日24日の第2戦も首位チームを撃破して、最後まで上位浮上を狙っていく。【山口昌久】