仙台89ERS阿部諒(28)が、日本代表の大先輩・宇都宮の比江島慎(33)にはね返された。

比江島やD.J・ニュービル(31)ら、東地区首位チームのエースとマッチアップ。執拗(しつよう)に食らいつくも、第1クオーター(Q)にはニュービルにスチールされ、ダンクを決められた。第2Qには比江島のドライブを止められず、バスケットカウントを提供。比江島には20得点、ニュービルには25得点を許し、チームも83-104で敗れた。

「2人はワンランクもツーランクも上。チームも前半、相手の強度の高さに受け身になってしまい、リードを広げられ、それが最後まで響いてしまった」

2月のアジア杯予選で初めて日本代表に選出された。28歳でブレークした男は勢いそのまま、前節20日北海道戦ではキャリアハイの29得点をマーク。しかし、この日は8得点。比江島らに攻守でレベルの高さを見せつけられた。

阿部は「(比江島らは)状況判断が優れているし、ピック・アンド・ロールの使い方もうまい。そこは勉強したい」。世界レベルの技を1つ1つ体感することが、自分の成長につながる。「明日は守備をしっかり修正して、ひとつ勝って仙台に帰りたい」。仙台のエースとして意地を見せる。【沢田啓太郎】

 

仙台・藤田弘輝ヘッドコーチ(37) チャンピオンレベルのチームを相手に選手たちは40分間ファイトしてくれた。攻撃には手応えがあったが、自分たちは守備のチーム。もっとやらないと勝てない。修正して明日またチャレンジしたい。