12チームで唯一未勝利の最下位・花園近鉄ライナーズが、開幕11連敗を喫した。コベルコ神戸スティーラーズとの関西ダービーに大敗した。

03年ワールドカップ(W杯)日本代表監督の向井昭吾ヘッドコーチ(62)は「連敗中なので、必勝を期して向かった。前半は非常に守備が機能し、神戸にもかなりミスをしてもらって、競った試合になった」。

前半から失点しても追い上げる一進一退の展開。たが、後半途中から地力の差を見せつけられた。

昨季は開幕14連敗の状況で神戸と対戦し、一時は23点差をつけられながら34-33の大逆転勝ちを収めていたが、この日は途中から大失速した。

前節は今季未勝利同士の対戦で三重ホンダヒートに競り負け、11位から最下位に転落していた。

主将のNO8野中翔平(28)は「点差が開いてくると、決してあきらめているつもりはないが、少し自分たちが積み上げてきたものが崩れる瞬間がある。そこを80分、一貫してできるようにするのが今後の課題」と話した。