柔道のグランドスラム(GS)アンタルヤ大会第1日は29日、トルコのアンタルヤで男女計5階級が行われ、女子48キロ級でパリ五輪代表内定で世界選手権3連覇の角田夏実(31=SBC湘南美容クリニック)が全5試合一本勝ちで優勝した。

得意技がさえて圧勝した。ともえ投げなど捨て身技と寝技を連動させる必勝パターンで一本勝ちを重ね、決勝は44秒で関節技からトルコ選手に「参った」させた。一昨年の世界選手権3位のアブジャキノワ(カザフスタン)との準決勝は劣勢から相手の懐に潜り込んで投げる奇襲技を決め、新たな一面も披露した。

痛めている膝の状態が気がかりだが「五輪自体も万全で出られるとは思っていない。予行演習だと思って、こういう状態でもしっかりつくり上げていきたい」と、女王の風格を示した。