女子で22年北京五輪銅メダルの坂本花織(25=シスメックス)がGP2戦目に臨み、SPで今季自己最高の77・05点をマークした。首位発進を決め、2位に9・30点差。冒頭の3回転ルッツを皮切りに、全3本のジャンプを成功した。「ジャンプも全部納得のいくものでホッとしている」と胸をなで下ろした。

今季限りでの引退を表明している元世界女王は、誰よりも自分を理解している。22年から世界選手権3連覇と実績十分も、この日は「マックスの緊張感」と昼食がのどを通らないほどだった。「吐きそうなくらい」というが、同時に「自分は緊張した方が良い演技ができる」と自覚。「いつも通り緊張している。よしよし」と受け入れることで、不安を拭った。「試合になったら落ち着いていた。普段の練習と同じ感じ」。2位だったGP第1戦フランス大会からは0・85点を上積みした。

GPシリーズ上位6人によるファイナル(12月、名古屋)は、来年2月のミラノ五輪代表3枠の選考にも大きく関わる舞台。今大会で優勝すれば、自力での進出が決まる。フリーへ「1つミスをすると崩れる。最後まで気を抜かず、余裕だとは思わずにやる」と気を引き締めた。【藤塚大輔】

【フィギュア】坂本花織が首位、青木祐奈9位 樋口新葉10位 NHK杯/女子SP詳細