柔道のグランドスラム東京2012が11月30日から3日間、東京・代々木第1体育館で開催される。同大会は09年に「福岡国際女子柔道選手権大会」と「嘉納治五郎杯国際柔道大会」を統合した日本唯一の国際柔道大会。

 開催国の日本からは各階級4人、男女合わせて合計56人が出場する。ロンドン五輪で男子が史上初の金メダルなし、女子も金1つに終わった日本柔道にとっては、巻き返しへの第一歩となる。

 大会初日のみどころは女子48キロ級でロンドン五輪出場をわずかな差で逃した浅見八瑠奈(24=コマツ)の戦いぶりだ。11月11日の講道館杯でも同級を制しており、ロンドン五輪代表のライバル福見友子に代わってトップの座を不動のものにできるかが注目される。

 2日目の男子73キロ級は五輪銀メダルの中矢力(23=ALSOK)が出場。最終日の3日目は男女の重量級。男子では五輪100キロ級代表の穴井隆将が代表を引退する方向で、代わって誰が「日本の顔」に名乗りを上げるのかが注目される。