<高校ラグビー:国学院久我山17-15大阪桐蔭>◇3回戦◇1日◇花園

 国学院久我山(東京第1)が後半ロスタイムの逆転劇で激戦を制した。

 12-10で迎えた後半残り4分で逆転トライを奪われる苦しい展開だったが、直後のキックオフで相手のボールを奪うことに成功。FW陣が相手ゴール左目前まで迫って体を当て続けた後、一気に右に展開する。CTB豊田康平(3年)のロングパスを受けたWTB佐藤航大(3年)がタックルを受けながら、ゴール右隅に値千金の逆転トライ。これがラストプレーとなり、ノーサイドとともに選手たちは抱き合って喜びを爆発させた。

 竹内伸光監督は「ずっと近いところで勝負していたので、BKにもっと声を出せと話していた。よくつないだ」と選手をたたえた。豊田は「あれを決めるのはWTBとして当たり前。反則をしないでつないでくれたFWに感謝したい」と笑顔で振り返った。