<高校ラグビー:茗渓学園39-0鹿児島実>◇2回戦◇30日◇花園

 鹿児島実の7人制日本代表FB桑山聖生(3年)はノートライに終わり、茗渓学園(茨城)に敗れた。徹底マークに華麗なステップを披露することはできなかった。ボールが渡ると「桑山、桑山!」と相手の選手の声がグラウンドに響いた。数人がかりで倒され、自由を奪われた。

 「想定した以上にプレッシャーがあった。マークがきつくて…。力不足です」。パワーと速さを兼ね備えた18歳は声をしぼり出した。1回戦の学法福島戦では2トライを決め、その怪物ぶりを全国にアピールしたが、高い個人技だけでは通用しなかった。

 この悔しい思いは弟のU-17日本代表のCTB淳生(2年)に託す。「来年は強豪の壁を打ち破ってほしい」。早大に進学しラグビーを続ける。「まだまだ理解度が低い。もっとラグビーのことを知りたい」。日本開催の19年W杯、20年東京五輪の期待の星は進化を続ける。