<高校ラグビー:京都成章22-12報徳学園>◇準々決勝◇3日◇花園

 京都成章(京都)が報徳学園(兵庫)を破った。

 やっとメンタルトレーニングの成果が出た。12-0の後半3分。京都成章のSH根塚はゴール前5メートルスクラムから、NO8呉主将のパスを受け、インゴールに飛び込んだ。根塚は13年秋の京都府予選決勝でミスを連発、花園を逃した。すぐ緊張するタイプで「ずっとメントレを続けてるんですが、全然効果がなくて。ようやくイメージ通りにいけました」と笑顔を見せた。

 3大会ぶりの出場で花園の第1グラウンドは全員初体験だった。湯浅監督はこの日の会場入り早々「お前ら、スタンドをよう見とけよ」と指示したが、多くの選手が緊張からミスを連発。反則は12を数えた。

 5大会ぶり3度目の4強に「勝ったから99点」という湯浅監督だが「この前はFWが頑張って、今日はBK。日替わり定食ですわ」と苦笑い。準決勝は御所実。昨年3月の近畿大会1回戦こそ17-12と勝ったが、夏以降の練習試合は「3、4回して」全敗。次こそ満点のプレーで、初の決勝を決める。【加藤裕一】