ラグビーワールドカップ(W杯)1次リーグ4試合のスタッツを見ると、日本と南アフリカの「差」が見える。

日本は4戦全勝で突破したが、トライ数、得点数とも3勝1敗の南アの方が上。トライの27は全チーム最多で、失トライも3だけ。前回大会で日本が勝利した時もトライは日本が3で南アが4とトライを取り切る攻撃力は南アに分がある。

日本は松島5、福岡4と13トライの7割近くを両WTBで稼いでいるが、南アはフッカーのムボナンビ、WTBマピンピの3を筆頭に17人が記録。どこからでもトライを奪えるのが強みだ。また、南アはメンバーを試合ごとに入れ替え、4試合フル出場は0(日本は姫野ら5人)。ほとんど消耗なく日本戦を迎える。

1キャリー当たりの獲得距離は決定力のあるランナーを持つ南アが上だが、ボールキャリーの回数やパスの回数は日本が上回る。タックル回数と成功率も日本に分がある。一発のロングゲインは難しいかもしれないが、少しずつでも粘り強く攻め続けることが勝機につながる。(数字はデータスタジアム)