先発したWTB松島幸太朗(東京サントリーサンゴリアス)が「ぬるい」という言葉を繰り返した。

得意のステップからの突破などで勝利に貢献したが、試合後の表情、言葉には喜びの色は少なめ。「勝てたことはベスト8につながる勝利なので、そこはチームで喜んで。なすべきところはたくさんある。また気を引き締めないといけない」「自分たちのぬるい部分が時々出てしまった。それをなくさないと」と反省した。

後半の中盤、相手が数的不利になった状況から押された。ラックの近場を攻めてくるサモアの猛攻をしのげずに、追い上げを許した。7月の札幌での対戦では22-24で敗れていたが「季節も違う。夏と秋ではジャパンはまるで違うチームになると思っていた。夏の結果は心配しなかったので、今日も気にせず」としながら、「でも、ぬるい部分が出たのでそこは直していきたいです」と再び自戒の言葉を繰り返した。

次戦アルゼンチン戦は8強入りをかけた闘いになる。「まずベスト8に向かずに、目の前のアルゼンチン戦に向けて精度高い準備をして、それをしっかり試合で出していきたい」と見据えた。