大相撲で昨年初場所限りで引退した元小結栃乃花の二十山親方(35)と元幕内栃栄の竹縄親方(34)が31日、東京・両国国技館で断髪式を行った。

 横綱朝青龍ら約300人がはさみを入れ、最後は師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)が大銀杏(おおいちょう)を切り落とした。2人とも既に春日野部屋付きで後進の指導にあたっている。

 相撲協会広報部によると、国技館で2人以上が合同で断髪式を実施するのは1987年以来。二十山親方は「竹縄親方とは髪の毛の量が違うので、一緒のペースで切られると自分の髪が先になくならないか心配だった」と冗談交じりに話し、竹縄親方は「2人だったけど、自然な感じでできてよかった」と笑顔だった。